BOW通信 Vol.12

『BOWプロジェクト』12週目です!

とりあえず目標の12週連続アップは達成しました!

一度でもご覧くださった方、
ありがとうございますm(__)m

連続アップはここからしばらくお休みにして、
いよいよ、これまでの12曲を曲集として販売するための最終調整に入りたいと思います。

その前に、このBOW通信vol.12では、
『BOW』が犬の鳴き声という意味だけではなく、他にも意味があるという事についてお話しておきます。

『BOW』は故マイケル・ジャクソン氏の楽曲
『Black or White』の頭文字を引用しております。

詳細は割愛させていただきますが、彼がこの楽曲を通して伝えたのは、偏見を持つ事の無意味さや愚かさです。

彼は歌詞やパフォーマンスでそれを世界に発信しました。
(ご興味ある方はPV(完全版)を見てみてください)

大げさな話と思われるかもしれませんが、
『BOW』はその精神を引き継いで発信しています。

音楽をする人が、音楽や楽器に対して偏見を持ってしまうのは
とても悲しい事です。

そうなってしまわないためにも、
発信する側は十分気をつけなければなりません。

「黒か白か」を示すのではなく、それは無限にある中の
たった2色である事を示す事が大切ではないでしょうか。

すべての人が、その「無限」の中から自分らしい色を見つけ出し、心から音楽を楽しめる事を切に願います。

今回、鍵盤ハーモニカと改めて向き合い、
まだまだ楽器としての柔らかさを感じました。

「吹く人が自由な形で楽しめる」

これこそがこの楽器の良さであり、完成形なのかもしれませんね。

『BOWプロジェクト』は、そんな鍵ハモの楽しみ方を
これからも提案すべく、続けてまいりたいと思います。

節目である12週目の曲は、BOWが一旦家に帰るという事で
『Homeward Journey(家に帰ろう)』をお送りします♪

(文責 杉本徹)

【ツネオの ”ウラBOW通信” 】

ツネオです。
あ、ちなみに私の知ってるマイケルの『Black or White』の完全版PVは、
約11分あります。これが完全版なのかな?

「偏見」について、人種や団体における問題等々、大視点で考えることはとても大事なことです。

ただ、世界はとても大きなスケールのものから、とても小さな事象までが 
無限に連続する曼荼羅のように入れ子になっています。

アーティストは皆本気で「世界を(ほんの少しでも)変えたい!」と思っているはずですので、
(少なくとも私は本気で思ってます。)

アーティストとして自分が
「どんなスケール感で(何を、誰に向けて)発信するか」

ここのボリューム調整が、とても重要だと思うのです!!

マイケルはマイケルなりに。
私は、私なりに。

私が杉本徹同様、日頃から意識しているのは
「音楽と楽器に対する偏見」です。

コンサートホールで聴く、大編成オーケストラによるクラシックと、
天気のいいどこかの公園で流れてくる、クッキーハウスのアニメソング。

種類・内容・質の違いはあるでしょうが、優劣なんて、あるのでしょうか?

百万円以上もするピアノやバイオリンと、
数千円の鍵盤ハーモニカやリコーダー。

知らず知らずのうちに、決めてませんか?

どっちがいい楽器とか、
スゴいとか、
偉いとか。。。

多くの子供が小学校1年生で鍵盤ハーモニカ、3年生でリコーダーをはじめます。

タンギングやドレミの位置、指遣いのお勉強・・・そして卒業?

音楽に卒業なんてあるんですか?
リコーダーや鍵盤ハーモニカは、「卒業する楽器」なんですか?

そもそもリコーダーや鍵盤ハーモニカって、
「教材」なんですか? それとも「楽器」なんですか?

おっと、私は今の学校教育を否定なんてしていません。

否定は新たな「偏見」を生むだけです。

もしかしたら「音楽は楽しい」というのも、偏見かも知れません。

教室を飛び出して、かけっこしたい子供も当然いるでしょう。。。

大事なのは、「知ること・やってみること」ではないでしょうか?

もしよろしければ、まずはクッキーハウスの演奏をナマで見て(きいて)下さい。

そしてやってみたくなったら、、、

『BOW』の楽譜にチャレンジしてみてください!
(楽譜、しばらくお待ちください。。)

リコーダーについては、こんな企画もあります。

「吹いてみよう!リコーダー♫」企画について

私もまだまだ知らないことがいっぱいあります。

もっと知りたい! やってみたい!!

クッキーハウスやBOWの挑戦は、まだまだ続きます。

(文責 小西恒夫)

BOW通信 Vol.11

『BOWプロジェクト』11週目です!

 

鍵ハモらしいサウンドとは何か を考えた時、
自分なりに行き着いたのが 鍵ハモアンサンブル です。

 

『BOW』はアンサンブルでもデュオという最小形ですが、その中にある大きな可能性と、
他の楽器のデュオにはない独特の表現がある事を知っていただけると嬉しいです。

今回デュオの作品を書いていく上で、
2台の役割を「メロディ」と「伴奏」にはっきり分けました。

その理由は「伴奏」にこそ鍵ハモらしいサウンドの要素がたくさん詰まっており、それをわかりやすい形で伝えたいと思ったからです。

私トオルは長年、この鍵ハモによる伴奏と向き合ってきましたが、
ついに、そのノウハウを伝授する機会がやってきました。

 

メロディを吹く事ももちろん楽しいのですが、
鍵ハモで伴奏をするという新感覚 を、
ぜひ多くの方に体感していただきたいです。

 

そのためにも、、、楽譜出版、急ぎます!

 

そんな伴奏に特にこだわった1曲を今回はお送りします。

空と海をイメージしたサンバ風の『Blue Border(青の境界線)』です。

伴奏は決して複雑ではありませんが、いかにその雰囲気を作る役割を担っているかという点にご注目ください♪

(文責 杉本徹)

 

 

 

【ツネオの ”ウラBOW通信” 】

今回も「ツネオ側から見た」”ウラBOW通信” 、始まりはじまり〜。

 

上記のとおり、『BOW』のセカンドは伴奏に特化しています。

このことを「クッキーハウスにおけるトオルおにいさんのポジション」と比べてみましょう。

 

「クッキーハウスのトオルおにいさん」は、
ポジション的には伴奏、つまり『BOW』のセカンド的なことをやっています。

ただ、クッキーハウスではそれだけではなく三人がメロディやソロを縦横無尽に回していきますし、
伴奏時であっても彼独自のテクニックや感覚で演奏しています。

これは、もちろん彼でなければ、出来ません。

 

ミュージシャンにとっての「自分らしさ(自分独自の ”ウリ” )」と、
それをも共有・継承し、「音楽の楽しさを拡げたい」という気持ち(「愛」)が、
表裏一体となっている、ジレンマ・・・。

そんな状態だと思うんです・・・いや、勝手な想像ですけどね。。。

 

『BOW』のセカンドは、語弊のある云い方ですが

(鍵盤が少々ニガテな)私、ツネオでも吹けます。

そして少なくとも「楽譜」という媒体として、成立しています。
(販売、しばらくお待ち下さい m(__)m )

 

『BOW』プロジェクト。

それは彼(トオル)が「自分はこんなことができるんだよ」ということを顕示するためのプロジェクトではありません。

私(ツネオ)というフィルターを通して、そして楽譜媒体を使って、
広く多くの人に、音楽を楽しんでもらいたいという、

彼からのメッセージ(「愛」)なのだと、
私は思っています。

 

(文責 小西恒夫)

BOW通信 Vol.10

『BOWプロジェクト』10週目です!

 

前回、私トオルの 「YAMAHA P-37D」 への思いを書かせていただきましたが、
今回は長年この楽器にしているある細工について紹介させていただきます。

 

その細工とは、こちらです。 ↓

20160514_BOW10_A

 

鍵盤の裏側のバルブ部分に両面テープを貼っています。

ホームセンターなどで売っている、水周り用とかの分厚い目でしっかりした両面テープです。

 

これにより得られる効果

  1. 打鍵音が和らぐ。
  2. 程よい弾力の鍵盤タッチになる。
  3. 心なしか音色がマイルドになる(自分比)。

 

元々は「 P-37D をライン出力できるようにしたい」というムチャぶりを、器用な友人Tが実現してくれた際、マイクが拾う打鍵音をできるだけ和らげるために考えてくれたアイデアなのですが、
「2」や「3」の効果も得られたので、気に入ってずっと続けています。

ちなみにYAMAHAのピアニカにはライン出力できるモデルがないので、改造が必要になってくるのですが、以前はその友人Tに、
そして今はツネおにいさんにやってもらっている甘えっぱなしの私トオルでありますm(__)m

また、世界にたった一台の P-37D を使っている幸せ者でもありです(T_T)

 

ドヤ!! ↓

20160514_BOW10_B

↑ まぁ、このプロジェクトとは関係ないのですが^^;

 

というわけで、、何でしたっけ?

あ、両面テープ。気になる方はぜひ試してみてください♪

 

さて10週目の曲は『Fascination Dance(魅惑の踊り)』です。
バンドネオンやアコーディオンではなく、鍵ハモのためのタンゴをどうぞお楽しみください!

(文責 杉本徹)

 

 

 

 

【ツネオの ”ウラBOW通信” 】

【おことわり】 以下の記事について、バスメロディオンに興味のない方には全くつまらない(わからない)可能性が大でございます。あらかじめ了解のうえ、お読み下さい。

 

今回はバスメロディオンにおける特殊奏法のひとつである
「バズィング奏法」について、お話しします。

バズィングとは口を軽く閉じて息を吐き、口唇(くちびる)をブルブルと震わせる動作のことです。

金管楽器奏者にとって絶対不可欠なスキル、というか金管楽器の音そのもの、であります。

私ツネオは元々ユーフォニアム奏者であるため、バズィングは当然お手のもの。

そしてバスメロディオン( HAMMOND BB B-24H )の歌口にはトロンボーン型マウスピースが付属しています。

( これ ↓ )

20160514_bowgazouc

 

私が個人的に混乱するのは、普通に吹くときも「ついついバズィングしてしまうこと」です(笑)。

ですので基本的には下口唇をマウスピースから出して(下に外して)、演奏しています。

 

ところで、バスメロディオンを演奏していて、音がうまく出ない時ってありませんか?

特にスラーとスタッカートが交錯するような、激しさや歯切れの良さを要求する場面、

スラー、スタッカート、スタッカートの、3番目の音で「・・・」みたいな・・・。

楽器内で余った残気と、次に送り込んだ呼気が、バッティングしてしまう現象です。

 

 

そんな時に、この「バズィング奏法」!

今まで出なかった音が、嘘のように、ほぼ100%の確率で、出ます。

 

【やり方】

簡単です。出にくい音を吹くときに、一瞬「ブッ」とバズィング。

ただそれだけです。音程も、大体の近似値で大丈夫です。

 

【コツ】

  1. バズィングは一瞬だけの方がいいです。(当然ですがバズィングの音も演奏として出てしまいますので。)
  2. バズィングの時には上下の口唇は「ほぼ閉じた状態」となっているため、バズィングの直後からアパーチュア(空気の通り道)を大きく解放してあげましょう。

 

【原理】

何故、「嘘のようにしっかりと音が出る」のか?

私は今のところ、以下のように考えています。

「リードは空気の流れで振動するもの」・・これが鍵盤ハーモニカとしての常識です。

「バッティング状態」では空気の流れがゼロ状態となる、だから鳴らない。

これに対しバズィング奏法では「共振現象」を使ってリードを鳴らします。

「振動を持った呼気」が、一瞬でリードを共振させ、いったん鳴ってしまえばあとはドレン側に空気が流れ、リードの振動が保たれる・・・。

 

以上がバズィング奏法に関する説明です。

バスメロディオン奏者の方は、是非試してみて下さいね!

 

以下のバズィング奏法の解説動画も是非ご覧下さい。

【おまけ】

バズィング奏法の応用編として「重音奏法」も動画で紹介しています。

一般的な管楽器でしたら重音は「特殊奏法」なのですが・・・鍵盤ハーモニカでは全く必要ないスキルですね(笑)。

(文責 小西恒夫)

 

 

BOW通信 Vol.09

『BOWプロジェクト』9週目です!

 

以前、私たちが使用している鍵ハモの機種名を紹介しましたが、
今回は私トオルが 「YAMAHA P-37D」 を長年愛用している
その理由についてお話ししたいと思います。

初めて購入した鍵ハモは 「SUZUKI PRO-37V2」 でした。

発売されてまだそんなに経っていない時だと思います。
プロ仕様の鍵ハモがあると知り、迷わず購入しました。
音を出してみて納得。

「これは確かに教育用のものとは違う。」

当時はまだ演奏活動をしていなかったので、
ただただ音を出して遊んでおりました。

 

その数年後、きっかけは忘れてしまいましたが、
YAMAHAの最上位モデル「P-37D」を購入しました。

音を出してみた感想は、想像通りの懐かしい音。
悪く言えば、新鮮味がありませんでした。

しかし、なぜか自分にはしっくりきました。

以来、「P-37D」と共に演奏活動を続けているわけですが、ある時、当時やっていたユニットが新聞で紹介された事があり、
その中で鍵ハモを「不完全な音色」と表現する一文がありました。

最初はその表現があまり気持ちよく感じなかったのですが、

時が経つにつれていい意味で捉えられるようになりました。

その「不完全」こそが「P-37D」の魅力なのだと。

 

不完全という事は余地がある。その余地は自由に使えばいい。

 

もちろん、鍵ハモ自体がそういうモノであるだろうし、さらに言えば、楽器というのはそういうモノなのかも知れません。

ただ、今はっきりしているのは、「P-37D」が自分にとってちょうどいい不完全さだという事です。

BOWプロジェクト13週目以降(不定期でアップ予定)では、「P-37D」以外の機種の使用にもチャレンジし、その機種にあった音楽を作っていけたらと考えています。

 

これまでの曲を別機種で吹いてみるのもいいかも
(^-^)/

 

ひとまず12週目までは、この「P-37D」の「余地」をどう使うかというチャレンジにお付き合いください
m(__)m

 

9週目の曲は、鍵ハモにロック魂を注入した『Get the Beat!』です!

(文責 杉本徹)

 

 

 

 

【ツネオの ”ウラBOW通信” 】

某有名アーティストが「意見には個人差があります」と、よく言ってますが、

あれはなかなか深い言葉ですね〜。

一つは文字通り「意見には個人差がある」という意味ですが、もう一つ私が大事だなと思ったのは

一人の人間としてのアーティストが
自分の意見を ”しがらみ抜き” で発言する事の意義です。

 

ビジネスに “しがらみ” はつきもの。。。
音楽だって、そこからは完全には逃れられません。

でも、だからこそ!
アーティストは「自分の言葉」で発言・発信することに意義があるのです!!

 

音楽とはメーカーや指導団体の都合でやるものではありません。

ひとりひとりが自分の心と向き合いながら、するものだと
私は思っています。

上記の杉本の記事をお読み下さって、
そんな事を感じていただけたら嬉しいなと
私は勝手に思っています。

(文責 小西恒夫)

BOW通信 Vol.08

『BOWプロジェクト』8週目です!

 

どんな楽器でも共通して言えるのが、
力任せに音を出すのは好ましくないという事です。

鍵ハモも同じで、私が最もこだわっている点でもあります。

その理由としては、鍵ハモを力任せに吹くと、いわゆる「子供が吹いた時の音」になるからです。

別にそれがダメというわけではないのですが、自分が思う鍵ハモらしい音楽には適していません。

また、そういう音を出す事で「子供の使う楽器」というイメージをさらに強めてしまうからです。

鍵ハモの繊細で優しい音色は、表現の幅をグッと広げ、決して「子供が吹く」だけではない
「れっきとした楽器」だと言える大きな要素のひとつだと思います。

 

さて、ここからは奏法の話です。

鍵ハモで弱い音を出すのは、たいへん難しいです。

弱く出そうとするあまり、ハナから音が出なかったり
伸ばしていても途中で途切れてしまったりします。

皆さん色々と工夫なさってると思いますが、

ここでは「トオル式」の弱い音の出し方を公開します。

 

↓下図は口元の断面図です。

danmen

 

このように、唄口の下の部分に下の歯を当てて
空気の通り道を半分くらいの狭さにしています。
(※唄口を噛んでるわけではありません。)

これにより抵抗が増すため、吹き込む息の量をさほど気にせず、しかも一定の圧力で、弱く長い音が吹き続けられるのです。

この状態でも強い音は出せるので(むしろいい感じに)特にポジションをチェンジする必要はありません。

唄口を長く使っていると、歯に当たる部分が削れてきて
どんどん自分の口の形にフィットしてきます^^

逆に新品の時の吹きにくさは半端ないです^^;

 

いかがでしょうか?

「知ってた」とか「自分はこうしてるよ」などなど、
弱い音についての情報があれば、ぜひ聞かせてください!

 

では、そんな鍵ハモの繊細で優しい音色の世界に、
この『もういいかい』という曲で存分に浸ってください♪

(文責 杉本徹)

 

 

 

BOW通信 Vol.07

『BOWプロジェクト』7週目です!

ようやく後半に差し掛かりました。

 

突然ですが、、

 

ピアノにしかできない音楽、
ギターにしかできない音楽、
それぞれの楽器にしかできない音楽があると思います。

果たして「鍵ハモにしかできない音楽」はあるでしょうか?

そのはっきりとした答えはまだ誰も出せていない気がします。

この『BOWプロジェクト』はその答えにたどり着くための過程であり、
現時点で自分のベストを尽くしたものです。

今回発表する12曲は、できるだけ違うジャンルや雰囲気をイメージしてもらえるように意識しています。

その中でも、鍵ハモのルーツにあたるような楽器,
例えば「アコーディオン」や「ブルースハープ」などが活躍する音楽をベースにしたものを多く作曲しました。

ルーツを見直す事で、奏法やアレンジのアイデアを得る事ができますし、
逆にそのルーツにはない鍵ハモ独特のものの存在に気付けるので、
より「鍵ハモにしかできない音楽」に繋がるはずです。

もちろん、これらは作る側のこだわりであって、聴いていただく方、後々楽譜を演奏していただく方には、

いろんなものを感じたり、楽しんでいただければ何よりで、頭の片隅にでも置いておいてもらえると幸いです。

というわけで7週目の曲は、また少し雰囲気を変えてロシアや東ヨーロッパあたりの踊りをイメージした
『Mysterious Dance(不思議な踊り)』をご覧ください♪

(文責 杉本徹)

 

 

 

BOW通信 Vol.06

『BOWプロジェクト』6週目です!

前回、鍵ハモは同じ鍵盤楽器でもピアノとは、音の出し方がまったく違うというお話をしました。

そもそも「鍵盤楽器」として分類すべきかは分かりませんが、
とにかく、鍵ハモは

「弾く楽器」というよりも「吹く楽器」

と呼んだ方がしっくりくるのは、やってみるとすぐに感じられると思います。

もし「吹く楽器」を経験されている方ならば、音を出す事に関してその経験が存分に生かされるのではないでしょうか。

 

しかし!

 

ここからがこの楽器の独特かつ興味深いところで、
ただただ息のみで音をコントロールするわけではないのです。

いわゆる『打鍵』という音の出し方があるのですが、タンギングではなく、
楽器に息を送りこんだ状態のまま、鍵盤を押さえる(または叩く)事で発音する奏法です。

文章より動画を見ていただいた方がいいかも。

 

おわかりいただけたでしょうか?

動画(私)は打鍵の方が歯切れよく音を出せていますが、タンギングの方が慣れていてやりやすいという人もいます。

つまり、打鍵とタンギングのどちらを使うかは、奏者の得意不得意や、出したい音のキャラクターによって、常に選択していく事になるのです。
(楽譜にも書いてありません)

そんな点にも注目しながら、BOWの動画をご覧いただくと、また新しい発見があるのかも知れませんよ。

なんせやってみるのが一番ですが^^

「吹く楽器」でありながらも、やはり「弾く」という要素もしっかりと兼ね備えている鍵ハモ独特の音の出し方。それがまた魅力のひとつでもあるのです。

では曲を聴いていただきましょう!

今回の「Bark at the Sunset(夕日に吠える)」は
鍵ハモ奏者である私の、ある意味原点のような1曲です。

  • 「鍵ハモでこういう曲をやりたい!」
  • 「鍵ハモをこういうイメージにしたい!」

という気持ちを感じてもらえると嬉しいです♪

(文責 杉本徹)

 

 

 

BOW通信 Vol.05

『BOWプロジェクト』5週目です!

前回、ピアノ経験者の方が鍵ハモを始めるケースが多いというお話を少ししました。

私も例外ではありません。

同じ鍵盤楽器として分類するなら、特に不思議な事ではありません。

しかし、それが大きな「落とし穴」であるというのが今回のお話です。

その「落とし穴」とは決して悪い意味ではなく、「やってみて始めて気付かされる」というニュアンスです。

 

では、具体的に何が違うのでしょう?

多くのピアノ経験者が感じているその違いは、、、

 

ズバリ「発音原理の違い」ではないでしょうか。

 

簡単に言いますと、

  • ピアノは弦を叩いて音を鳴らす
  • 鍵ハモはリードを震わせて音を鳴らす

という違いです。

この、楽器としての根本的な違いが、鍵盤をまとう事によって、さも似たようなモノのように思えてしまう

何とも恐ろしいですね。

例えば、どれだけ指さばきに自信があったとしても、音を鳴らす点ではゼロからのスタートという事が起こるのです。

この違いを「苦」と感じる方もいるかも知れませんが、前回の演奏スタイル同様、今までの固定概念を捨て去って、経験・未経験関係なく、フレッシュな気持ちで鍵ハモを楽しみましょう♪

ということで5週目の曲
『Growing Heart(膨らむ想い)』をお聴きください!

(文責 杉本徹)

 

 

 

BOW通信 Vol.04

『BOWプロジェクト』4週目です!

今回は演奏スタイルの話をしたいと思います。

私が鍵ハモを始めた当初からこだわり続けているのが
『立奏片手弾き』のスタイルです。

その中でもホースではなく「立奏用唄口」を使うタイプです。

その理由は

  1. スタイリッシュに見えるから
  2. ダイレクトに息が伝えられるから

の2つです。

楽器を演奏する上ではごくごく自然な理由だとは思うのですが、
慣れるまでの大変さからこのスタイルを選ばない人が多い気がします。

でも、新しい楽器を始める時は必ず新しい努力が必要です。

「鍵盤が弾けるから」という理由で始められた方もたくさんいらっしゃると思いますが、
皆さん一度その事は忘れて、まったく新しい楽器を始めるつもりで
この『立奏片手弾き』にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

『BOWプロジェクト』ではその魅力が伝えられるよう、
またそのお手本となるべく頑張ってまいります!

それでは4週目の曲「Muggy Afternoon(蒸し暑い午後)」をお楽しみください♪

(文責 杉本徹)

 

 

 

BOW通信 Vol.03

『BOWプロジェクト』3週目です!

これまで「動画を毎週アップ」とは書きましたが
何週続けるとは書かなかったので、ここで発表しておきます。

ひとまず目標は12週です!!
ゴールはまだまだ先ですが、曲作りは順調に進んでいます♪

今回のBOW通信は私たちが使用している鍵ハモの器種について
ごくごく簡単に紹介しておきます。

私トオル(左)が使用している鍵ハモは

『YAMAHA P-37D』

音域がちょうど3オクターブのYAMAHA最上位モデル。
音色が気に入っており、10年以上愛用しています。
実はある細工をして鍵盤タッチを変えています(それはまた改めて…)

そして相棒のツネ(右)が使用しているのは(1,2週目で)

『HAMMOND BB B-24H』

いわゆるバスメロディオン。P-37Dの1オクターブ下まで出せます。
アンサンブルの表現の幅を広げてくれる魅力ある楽器なのですが
低音にいくほど、発音と音程のコントロールが難しいのです><

12週目までは、この2種類のみでいきます。
他の器種は、13週(曲)目以降に使用する予定ですのでお楽しみに!

それでは3週目の曲、ヨーロッパの古い街並をイメージした
『Stone Pavement(石畳)』をご覧ください♪

 

(文責 杉本徹)